エイ太の雑感

日々のあったりなかったりをそこそこゆるく書いていくブログです。

失意泰然のとき

只今の時刻は午前2時25分。今日も大学があるというのに、本を読んでいたらこんな時間になってしまいました。

僕は毎日日記を書いているのですが、もちろん日記なので他人には見せません。文章も内容もひどいものだからです。でも、今日書いた日記はいつもと違っていたので、公開するのは恥ずかしいものですが、自戒の意を込めて、公にしようと思います。今回の記事の題名は、今日の日記の題名でもあります。失意泰然とは、物事がうまくいかないときは焦らずに時節の到来を待とうという意味です。では、僕の恥ずかしい恥ずかしい日記を、どうぞ...

 

 

 

 

 

ジョコビッチが負けた。しかも彼からしてみればとんでもなく格下の相手に。ことは全豪オープンの二回戦で起こったという。ジョコビッチは三連覇と七度目の優勝を狙っていた。大会単独最多優勝者と成り得た彼は、「自分の出来には満足していた」と語ったそうだ。そんな彼が、イストミンという名の世界117位の男に、墜とされたのだ。

 

片やそんなことが繰り広げられていた一方、自分は寝起きの頭の状態で、母に言われるがまま下北沢へ共に赴き、数量限定の抹茶かき氷をしもきた茶苑という店で嗜んでいた。一つ1100円也。なんと贅沢なことか。そこへたどり着くまでの道中でのこと。電車内で母が、今朝妹が教習所に試乗しに行ったことを話してきた。話をしていた時は13時頃だったので、いつそんなことをしていたのかと思ったが、どうやら朝イチの回に行っていたらしい。12時になるまで布団の中に籠っていた自分が気づかないのも当然だ。その話の中で、tickleという英単語が出てきた。妹が行った教習所には、幾つかのコースがあり、母はその中の一つの"TITIL"というコースのことを間違ってtickleと発言していたようだった。それを聞いた自分は、我が物顔で、それ下品な言葉だよ、と言って乳首を指して見せた。だが母から返ってきた回答は、nippleの間違いじゃない?と。辞書アプリで調べてみると、確かにそうだった。ちなみにtickleはくすぐるという意。以前、文章中に出てきた時は普通に読めていたのに...英語ができるという自負心が大いに揺らぎ、英語を学ぼうという意気込みが削がれてしまった。

 

時期は変わって昨日の話。銀行へお金を下ろしに出向いた自分は、帰り際クレジットカードを紹介していたおばさん店員に捕まってしまった。とはいうものの、昨年成人してからクレジットカードを契約するかどうか考えてはいたので、腰を据えて話を聞くことにしてみた。おばさん店員は、前のめりになり目をかっ開きながらカードの説明をしてくれたのだが、その時の自分の脳内をみてみると、カードの説明やおばさんの姿勢よりも、自分の目の前にいる知識の塊が、自分に向かって話しかけているような可笑しみに囚われ、内心ニタニタしていた。同時に、その人の人を惹きつける技術というか、帰さない技術に心奪われ、そこからどうしてこの仕事をしているのかなんていう、ある意味ちょっとした恥部にも思えるようなところまで妄想していた...

 

下北沢から去る前に、取るに足らない用事を済ませるために立ち寄った本屋で、「書く力」という、池上彰さんと竹内政明さんの対談本を見つけた。その本は購入して、先ほど読み終わったのだが、文章中に、失敗談の方が面白いという項目があった。

ジョコビッチは、屈辱の敗戦を喫してもテニスを辞めることはないだろうし、むしろこれを糧に強くなり、面白い失敗談として語るのかもしれない。あのおばさん店員も、人には知れない失敗を何度もしたがためにあそこまでの技術を手に入れ、さらに人柄から面白さが滲み出てくるのかもしれない。そのことを考えた上で、なおも英語を学びたくないというのであれば、それは愚の骨頂というもの。

いつか失敗談となるその時まで、続けることを恐れるな。

 

書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)

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