エイ太の雑感

日々のあったりなかったりをそこそこゆるく書いていくブログです。

ファンタスティック・ジェイコブ

この記事を書いているのが、午前一時頃なんですけど、昔この時間帯に対して抱いていた、何か大人で神秘的な時間、という印象もすっかりなくなってしまいました。と言っても、夜更かしというものを初めてしたのが、実は高校に入って少ししてからなので、短期間でその印象も薄らいでしまった、ということになります。中学の時は、零時を超えて寝るなんて発想もなく、ただただ習慣に則って日が変わる前に寝る、なんとも健康的な良い子、でした...

近況

さて、僕のこの一週間はいろんなことがありました。初めてのアルバイトだったり、久しぶりに大寝坊をかまして授業一つ分出れなかったり、映画を観に行ったり(これは最近の自分にとっては普通か。毎週一本は新作観にいくようになりました)、今出ている課題の半数以上を終わらせたり、いつもより本読んでみたり。本は、これまで一週間に1、2冊程度だったのですが、この一週間では3冊は読んだかな。本も映画も、消化するのに少し時間がかかるので、この辺りのことについては、もう少し経ってから書けたら良いですね。

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

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今週観た新作は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でした。実は、ハリーポッターシリーズは、死の秘宝だけまだ未見で、自分の中で終わっていないので、ファンタビを観る前にツタヤかどこか行って借りて観ようかと思ったのですが、めんどくさくなってしまい、後回しにすることにしました。

肝心の作品の方ですが、ハリーポッター未見の方でも楽しめる内容となってました。特に映像面には心踊らされましたね。IMAX3Dで鑑賞したのですが、今年公開された『ゴーストバスターズ』と同じように、映像が飛び出てくるような編集がなされていました(フレームブレイクと言うらしいです)。なので、これから観る方は是非、IMAX3Dでご覧になってみてください。

内容の方ですが、何箇所か残念な点も。ネタバレしない範囲で言うのであれば、ちょいと説明不足な点が多かったり、あるキャラクターの扱いが酷い気がしたりしました。それと、プロット、見せ方にも個人的に少し不満なところが一点だけありました。ただ、これに言及してしまうと結構重大なネタバレになってしまう気がするので、控えておきます...説明不足な点は、今後続編で説明が入ることを願います。この『ファンタスティック・ビースト』は全五編になるとのことなので、ハリポタファンにとっての楽しみがまた増えましたね。楽しみです。

ノーマジのジェイコブがもたらしてくれたもの

それら残念な点を差し引いても、満足。僕個人としては、主要キャラクター四人が非常に上手く描かれている気がして、好きでした。特に主人公のニュートと、ノーマジ(マグル、人間のことです)のジェイコブの二人に感情移入しました。ニュートはどこか社会に対して閉鎖的で、会話しているときの様子もどことなくぎこちない。しかし、魔法動物のこととなると、様子が一変して、いかにも楽しそうな表情を見せるのです。その、社交が苦手だけど、好きなことには自分を開ける、という部分に共感する人は多いのではないでしょうか。ニュートが出る一連のシーンを見ながら、演じているエディ・レッドメインには感服しました。彼が出演している作品は何作品か観ているのですが、オスカー受賞も納得する演技力です。

そしてジェイコブ。彼、凄く愛おしいんですよ。Netflixデアデビルで、フォギーという主人公の親友が居まして、登場人物として非常に魅力があって、彼のことが凄く好きなんですが、ジェイコブにも近いものを感じました。この作品は彼がいるからこそ、これまでのハリーポッター作品以上に感情移入ができるのだと思います。彼は、作品内の言葉で言えば、ノーマジ、マグル、つまり人間です。ひょんなことから、今作の騒動に巻き込まれてしまうのですが、これまで映画ハリーポッター作品で人間について描かれることが少なかったように思うのです。説明的に、人間と魔法使いは互いに忌み、嫌い合っている、としか描かれていなかったのではないか、と。そして、これまでは魔法界側からの描写が、作品の展開上どうしても多く(あっても、ダーズリー一家という、人間界の一部分しか映し出していない。しかも超嫌な奴ら...まさに魔法使いたちが思い描くような典型的な人間)、そこから、僕はなんとなく登場人物への感情移入がしにくかったのです。いや、全くなかったかと聞かれると嘘になりますが、今作までは魔法界での話であって、人間には計り知れない力を持った人たちの話だし...とどことなく傍観的な立ち位置にいました。しかし、今作は舞台をニューヨークに移し、ジェイコブという人間が参加することで、感情移入がしやすくなったと思います。特に初めて魔法の存在を知ったシーンや、動物と触れ合うシーンでの彼の反応は必見です。僕は、彼と共に驚きとワクワクを新鮮な気持ちで感じることができました。そして彼が、人間と魔法使いのにらみ合い的な状況に一筋の光をもたらしてくれます。それを象徴しているのが、最後のシーン。(今作では、魔法使いの存在を知られるのが厳禁な時代設定なのでにらみ合いと書くと語弊があるかもしれませんが、少なくとも魔法使いの存在を訴え、排斥を願う人間は、一部であってもいるので)ジェイコブは純粋で、非常に大きな心を持っています。魔法使いは、人間というものは感情的で流されやすい、極端に言えば野蛮な種族だとでも思っているのかもしれません。それがステレオタイプとしてあるわけですが、ジェイコブはそれに当てはまらない。だからニュートは、途中からジェイコブを信じて、動物たちを捕まえる手伝いを依頼したのだと思います。それにしても最後のシーンは余韻があっていいですねえ。好きです好きです。(しかし、時代設定的にはハリーが生まれる前の話なので、結局人間界と魔法界がそこまで良い関係にならなかったのだと思うと、少し悲しいです)

 

とまあ、長々とファンタビについて書いてしまいましたが、二時になってしまったので、今日の記事はこれくらいにしておこうと思います。もしかしたら、またファンタビについて何か書くかもしてません。

それでは、また。Mischeif Managed!(いたずら完了!)